頭痛が痛い

怪文を綴る腐女子

腐女子はそれを愛と呼ぶんだぜ

 

※この記事はラインハルザ×カインの腐女子が書きました。 

 

 

 

グラブルのモチベーションがなかなか保てない。毎日の日課もイベントも最近はサボりがちだ。こうしてサボっているから有事の際にまたあの素材が足りないと騒ぐ羽目になるのだが、その時はその時だ。これまでの人生、「なんとかなるやろ」と胡坐をかいて実際なんとかなって生きてきたので、すっかりダメ人間になってしまった。まぁしかし、ソシャゲなんてものはやりたいときにやればいいのだ。

そんな言い訳をしながらグラブルをサボっていた私だったのだが、4月末、とんでもない情報がタイムラインに流れてきた。

 

リミテッドラインハルザが実装されるかもしれない、との報である。

 

詳しくは割愛するが、99%実装されるだろというレベルの知らせが入ってきたのである。

今更説明するまでもないが、グラブルでの私の推しはカインだ。どのくらい推しているかというと、バレンタインキャンペーンでチョコを10個送るくらいには推している。

そしてそのカインを語る上で絶対に外せない唯一無二の相棒こそが、ラインハルザなのである。そのラインハルザのリミテッドSSRが実装されるかもしれない。ひっと息を呑んだ。カインのリミテッド実装から約2年。遅れて沼に落ちた私でも1年以上待っていたリミテッドだ。ツイッターのタイムラインは阿鼻叫喚、さながら地獄絵図のようである。しかし誰一人として、「手持ちの宝晶石で引けるカナ~><」などと甘っちょろい腑抜けた発言はしていない。手段は様々であったが、皆「引く」以外の選択肢を完全に捨てていた。ある者は天井を突き破るための9万個の宝晶石を、またある者は数多の歴戦を潜り抜けてきた猛者の顔でシェロカルテの特別交換券を手にしている。シンプルに「強い」と思った。ちなみに私はといえば、以前からきっちり耳を揃えて現金9万円を用意していた。宝晶石やガチャチケをコツコツ貯めてもよかったのだが、他の推しが来るとすぐガチャを回してしまって全然貯まらないし、何より現金の方が「伝わる」かなと思ったのだ。「こいつに金を出すオタクがここにいるからよろしくな」という意思表示である。

しかし9万円を用意したとて、この時点で日付はまだ4月26日。リミテッドシリーズが排出されるレジェンドガチャは30日の12時からなので、あと3日以上目の前にニンジンをぶら下げられたまま過ごさねばならない。腐女子の生殺しである。

脳がキャパシティをオーバーしてバグり始めた。ウイルス騒ぎさえなければ、すぐさま外に出て道行く人みんなにリミテッドラインハルザの報を知らせ、地元の駅に広告を出していたところである。私の奇行を阻止したことだけがあのウイルスの唯一の功績と言ってもいいだろう。

 

とは言っても、まだ公式の口から「リミテッドラインハルザを実装します」と発表されたわけではない。もし実装されなかったらどうしようという一抹の不安が頭を過る。

なので、まずはリミテッドカインを人質に取った。これで来なかったら一生カインは返してやらん。というか私がガチャで引いて私が蝶よ花よと育てて私が指輪をあげたカインなのだから、返すも何も初めから私のものではないのか?なぁ!カイン!

そんなことはなかった。

 

 

 

 

 

カインを人質にしてから3日経ち、そしてとうとう、その日がやってくる。

 

 

 

 

 

画面を見た瞬間、手が震えて止まらなかった。今回ばかりは100%来るだろうと思っていたが、本当に来た。心構えなどいくらしたところでなんの意味もなかった。動機と息切れが私を襲う。そのせいか脳内で救心のCMが流れ出して止まってくれない。いや救心のことはどうでもいいのだ。今は早く引かないと……。あ、そうだ無料10連が始まってたんだ……、とりあえず先にこっち引いて、それから、

 

 

 

 

 

 

 

出た。

 

 

 

 

 

カインを人質にしていたのが功を奏したのか、無料10連で速攻出てきた。まさか出るとは思っていなかった。ギャグ漫画なら目玉が10メートル吹っ飛んでいたところである。

光の速さでレベル上げをし、フェイトエピソードを読み始める。開始5秒でカインが出てきたので、クッキングパパみたいな笑顔になってしまった。そして内容に関しても、ほぼ文句なしである。我々が気になっていた部分をだいたい回収して、カインとの絆もバッチリ深めてくれた。腐女子の私がうろたえるほど濃いエピソードであった。「相手を傷つけたくなくて離れようとする行為そのものが相手を一番傷つけてしまう」展開など、腐女子が同人誌でやることである。公式はそこまでしなくていいんだよ。

1を与えられて100を生み出す腐女子が公式から120を与えられてしまったため、私のすることがなくなってしまった。私は無力だ……何か、私に出来ることは……。

 

 

課金しかねぇ!(札束でサイゲームスの頬をはたく絵文字)

元よりリミテッドラインハルザのために用意していた9万円である。私はラインハルザを引きたくて金を用意したのではなく、ラインハルザに貢ぐために金を用意したのだ。今回のピックアップ対象を全て出してもひたすらガチャを回し続ける。

天井まで到達したら、課金させてくれなくなった。天井交換するまではガチャを回せないのか……。

ひとまず課金を止め、フェイトエピソードを噛みしめることにした。ベッドに倒れて我が家の天井を見上げながら、じっくりとエピソードを思い返す。いつもは公式から与えられたストーリーを読んで咀嚼しながらあれこれ考察していたりするのだが、今回ばかりは咀嚼どころか流動食を直接喉に流し込まれたようなものである。「愛」の一文字が脳内を埋め尽くし、気づけば二時間が経っていた。この日はグラブルをやる気力も沸かず、そのまま寝た。

 

 

 

翌朝、天井交換でカインの武器である一期一振を手に入れた。大人しくアニラと交換しとけと助言する騎空士の私は、腐女子の私が殴り殺した。この二本目の一期一振は、ラインハルザとカインの愛の結晶である。

 

そしてリミテッドラインハルザ実装から一晩明けたこの日、なぜか私のグラブルモチベーションがめちゃくちゃ上がっていた。ウオ~~ッ!グラブってやるか~~~!朝からマルチバトルを自発し、ジオーダーグランデの連戦部屋に入ったりもした。控えに並べたリミテッドラインハルザとリミテッドカインが眩しい。推しカプの力は無限大だぜ~~~ッッ!!あちこちのマルチバトルに入っては、持て余したパッションを爆発させて暴れまくった。

そして暴れまくった結果、

 

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勢い余って十天衆を統べてしまった。

ここ最近はこのスキンの獲得を目標にしていたとはいえ、まだ2ヶ月くらいはかかると思っていた。推しカプの加護を受けてやる気が50000%UPしていたおかげである。スキン獲得のためのクエストでドダイトスみたいな亀と戦わされた。むちゃくちゃ強かったが、カインがいてくれたので無敵だった。強い推し、最高。このまま一生土パの人権でいてほしい。レジェンドガチャ最終日にツイッターで「カイン 天井」と検索して、サイヤ人みたいな強い騎空士たちがシコれないけど…と渋々カインを天井交換しているのを眺めるのが私の趣味なのである。カインでもシコれ。

 

 

 

 

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かくして、私はラインハルザとカインのおかげで十天衆を統べることが出来たのである。ありがとうサイゲームス、ありがとう世界。このままずっとずっと死ぬまでハッピー。おかげでグラブルでやることがなくなってしまった。なんか向こうの方でシエテが最終がどうのとか叫んでいる気がするが、栄光の証を500枚用意してから言ってほしい。

とにもかくにも、推しの力は無限大だと改めて感じた次第である。みんなもぜひリミテッドラインハルザを引いて、フェイトエピソードを喉に流し込まれてほしい。なんかよくわからんけど国がリミテッドラインハルザ手当として10万円を配布してくれるらしいし、別に無料10連で引いてくれてもいい。カインを人質にしたら多分速攻飛んでくるのでオススメ。そして手に入ったら、絶対にフェイトエピソードを読んでほしい。私からの一生のお願いである。火有利古戦場のためだと思って……!引いてくれ……!

 

私は火古戦場に向けて、パーシヴァルとシヴァが格闘得意になるように鍛えます。シヴァとか腕4本でほぼカイリキーなんだから、むしろ格闘得意じゃない方がおかしいだろ。ほら行くぞ!はっけよい!のこったのこった!

 

騎空士の私が「だからアニラを取っとけって言っただろ」とボヤいているが、聞こえなかったことにした。