頭痛が痛い

怪文を綴る腐女子

「君はグラブルが得意なフレンズなんだね!」

 

 

 

【前回のてふライブ!】

 

シスたそに続いてシエテくんの最終上限解放に向けて頑張る私たち!

順調に進んでいたはずなんだけど、途中で「朽ちた剣」が全然足りないことに気付いたの!

こんなに集めたのにまだ足りないなんて!絶望した私たちは、グラブルを放り投げてポケモンへ逃げることにした!

みんなでキャンプして、カレーを作って、グラブルのことなんて忘れちゃえ!

ポケモンってたのし~い♪

 

tehu-pipipi.hatenablog.com

 

 

 

 

そんなわけで、シエテの最終上限解放が完全に止まっている。というか、9割忘れていた。栄光の証が500枚必要だと聞いた時点で、ほぼやる気を失ったからである。属性変更した武器を10本砕いて素材を手に入れる……????何を言っているのだサイゲームスは。そんなめんどくさいなら、別に最終とかしなくてもいいよね。それぞれが好きなことで頑張れるなら新しい場所がゴールだねってμ'sも言ってたし……。

そして私はシエテを放置して、古戦場で暴れたりガチャで暴れたりなどして過ごしていた。思い返してみると、古戦場とガチャ以外記憶が無かった。

 

 

火古戦場から数日経ったある日、私はふと思い立って今更「けものフレンズ」を見始めた。サーバルちゃんはいい子だなあとぼんやり見ていたのだが、ふと、頭の中にシエテの顔が浮かんだ。

なぜ?

けものフレンズとシエテ、接点が全くない。ルフィとヤジロベーくらい関係ない。

それでも、これはおそらくシエテが私に何かを告げにきたのだろう。けものフレンズを見ながら、グラブルを開いて武器倉庫を整理する。シエテの最終上限解放の準備も、進められるところまで進めておこうかな。月初に交換だけして放置していた朽ちた剣を重ねたり、足りない素材を少しずつ交換したりした。その結果。

砕くための属性変更済み武器が全部揃った。

どうやら先の火古戦場で大暴れ(当社比)した結果、栄光の証が必要数集まっていたらしい。あまりの急展開。各停と思って乗っていたら特急だったみたいなものである。

もしかして私って、グラブルが得意なフレンズなのでは……?

これを全てエレメント化することで、必要数の半分、50個の「七番天星の欠片」を手に入れなければならない。本当にこれを砕いていいのか?手順はちゃんとあっているのか?間違えたらこれまでの努力が水の泡だ。慎重に確認しなければならない。本当に本当に本当に大丈夫なのか?グラブル現場猫となって指差し確認をする私。剣エレ800個、ヨシ!

え!?800個!?!?

剣エレ800個に目がくらんで、一瞬で砕いてしまった。幸い手順は間違っていなかったようで、七番天星の欠片もちゃんと50個手に入った。

 

 

問題はここからである。シエテの最終上限解放を進めるにあたって、必要な七番天星の欠片は100個。残りの50個を、どうするか。

そう、シエテを加入させるために最後まで強化した七星剣を、エレメント化しなければならないのである。

決して他に方法がないわけではないが、この方法が一番簡単でポピュラーだ。

しかし私はこの七星剣を、ずっとメイン武器として使ってきた。上で砕いた十本の七星剣とは違う、唯一無二の私の相棒なのだ。その七星剣を手放す……?

もちろん、いつかこれを砕く日が来ることはわかっていた。けれど、まだまだずっと先のことだと思っていた。突然目の前に突き付けられた「別れ」に、私の手は止まってしまう。ついこの間、共に古戦場で大暴れしたばかりだというのに。本選ではランバージャックだったために出番がなかったとはいえ、予選ではあんなにお肉を集めたじゃないか。なあ、七星剣……。

こんな突然別れが訪れるなんて思ってもみなかったんだ。一日くらい許されるよな?最後の思い出、いっぱい作ろうぜ。

七星剣!大富豪しようぜ大富豪!ルールどうする?じゃあ八流しと革命はアリな。縛りと階段はナシ!え?スペ3?しょーがねーな、じゃあスペ3もアリな!今回だけだからな~。

 

 

それから、俺たちは深夜の二時までずっと大富豪を続けていた。七星剣は自分のターンが続くとすぐに北斗大極閃+を打って30%ダメージカットを張るもんだから、その度に俺は「大富豪にダメージなんてないだろ」と笑って言った。今にして思えば、あれは七星剣なりの励ましだったのかもしれない。

しばらくして大富豪に飽きた俺たちは、マリオカートを始めた。俺はいろいろなキャラを使うけど、七星剣は昔からずっとクッパ一筋だ。そういう頑固なところ、お前らしいよ。そう言うと、照れたのか七星剣は熱波を巻き起こす。でも、お前のそんな一途なところに憧れてたんだとは、最後まで言えなかった。コーナーを曲がるときに一緒に身体も傾く七星剣に何度も斬られそうになりながら、俺たちは空が明るくなるまでずっと遊んでいた。どちらからともなく床で寝始めるまで、俺たちはずっと笑っていた。

 

 

 

 

 

 

そして七星剣と迎える最後の日。

 

私はリミテッドレオナのエピソードを読んで、気が狂っていた。簡潔に説明すると、カインよりもラインハルザとレオナの方が先に死ぬような気しかしなくなったのである。ラインハルザもレオナも、己の身を削って戦いすぎだ。やめろ……カインを置いて死ぬな……。

 

 

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よく考えたら、こんな業の深い腐女子の話が七星剣に通じるわけがない。ごめんな七星剣……。

 

 

そして迎えた夜。日課のティアマトマグナ戦を、七星剣との最後の思い出にすることにした。もっと難しいクエストとか連戦とかしようかなとも考えたのだが、七星剣とはこんな特別でもなんでもない当たり前のクエストを一番やってきた気がする。

去年の10月半ばに最終まで強化してから、8ヵ月とちょっと。私はずっとクリュサオルで七星剣を握ってきた。体力が少なく回復手段にも乏しい我が火パでは、奥義での30%ダメカはとても役に立っていた。いろんな場面で、私は七星剣に助けられてきた。最初はシエテのために強化していただけだったのに、気がつけば火属性で一番の相棒になっていた。

それなのに、ただ「シエテを最終上限解放したい」という私のエゴで砕いてしまっていいのか?七星剣は私にたくさんの勇気と強さをくれたのに、私は七星剣に何かを返せたのだろうか?なあ、七星剣――

 

 

 

 

 

 

七星剣は最後に、己の身と引き換えに七番天星の欠片50個を与えてくれた。

「今」にしがみついて変わらない日々を過ごすよりも、今よりもっと強くなって、再び七星剣を作り直す。その方が、七星剣も喜ぶだろうと思った。

 

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共に戦場を潜り抜けてきた七星剣は、金色のプッカみたいな素材へと変わってしまった。そういえばプッカ、最近見ないな……と思ってググったら、全然プッカには似ていなかった。プッカってもっとブツブツじゃなかったっけ?私が昔食べていたお菓子は、プッカではなかったのかもしれない。

 

そして、黄金のナンチャラが完成した。ここからさらにこれを砕いた素材を使って、シエテの最終上限解放のためのエピソードを読まなければならないのである。この方法を考えた人は、きっと当時世界の全てが憎くてたまらなかったのだろう。

シエテのエピソードを読んでいたら、七星剣が喋り出した。シスたその時に六崩拳が喋ったので、そこは想定の範囲内だった。六崩拳はクソキモウンチ野郎だったので二度とシスたそには近づかせないと誓ったのだが、七星剣はどうなんだろう。この七星剣は私の相棒の七星剣とは別物なので、特になんの感情もない。だって私の七星剣は、もうこの世界にはいないから……。

 

シエテを最終上限解放出来た嬉しさより、七星剣を失った悲しみの方が大きかった。

僕はついてゆけるだろうか、君のいない世界のスピードに……。

 

 

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君は周回が得意なフレンズなんだね!

虚無感に押しつぶされそうになりながらも、私はけものフレンズをお供にシエテのレベル上げをしている(シエテはサブに編成している)。welcome to ようこそエンジェルヘイロー、今日もどったんばったん大騒ぎ。

私の中でシエテとけものフレンズの距離が近すぎる。このままでは、けもフレを見るたびにシエテを思い出す嫌なパブロフの犬になりそうだ。しかし、ジャパリパークにはセルリアンなる恐ろしい化物がいるみたいなので、それらをシエテに一掃してほしいという気持ちもある。頼むシエテ!フレンズたちを脅かす悪を打ち取ってくれ~!

 

そんな地獄みたいなクロスオーバーはともかく、シエテをレベル100にしたときに解放されるエピソードがヤバいというのをTLで何度か見たので、私はシエテのことをもっと知るためにせっせと彼のレベルを上げている。

 

いつかまた七星剣と再開した時、レベル100になったシエテを見せてやりたい。

そして、今よりもっともっと強くなった私で、また七星剣を握るのだ。

脳内のサーバルちゃんに励まされながら、私はまだまだグラブルを続けようと決意した。